- (株)グランター 代表取締役 木戸 雄介
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2012年10月24日水曜日
木戸雄介「不均衡な人口比率」
国勢調査によると、毎年約20万人の人口減少が起こっているそうです。
人口減少は、新生児の誕生が少なくなっていることに起因しています。
また、人口減少と切っても切れない関連性を持っているのが、少子高齢化の現象です。
平均寿命が伸び、趣味を楽しむ余裕のある元気なお年寄りが増えるのは良いことです。
ただ、若い世代が減ってゆくことに対し、お年寄りの数は増える一方なので、
人口比率は不均衡な構造となってしまいました。
人口のバランスが不均衡になると、社会保障のシステムが立ちゆかなくなります。
特に、年金の問題は深刻です。
日本の年金制度は、現役時代に25年間保険料を支払い続け将来の受給に備えるものです。
集まった年金保険料は積み立てられるのではなく、現時点の年金受給者のための支給金となります。
つまり、世代交代を繰り返しながら、若い世代が上の世代を支えるという構造です。
以前は、世代が上にいくに従って人口数が少なくなるという理想的なバランスが存在していました。
しかし、人口減少や少子高齢化の影響を受けている現在は、下の世代の負担額が日々の生活を
脅かしつつあります。
このままでは、社会保障制度は破綻するしかないのです。
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